nodoca利用者の方向け利用規約

 アイリス株式会社(以下「当社」といいます。)では、当社が提供する感染症診断支援システム「nodoca」を医師等の医療従事者の方々にご利用いただくにあたり、当社と医療従事者の皆さまとの間の利用規約を定めております。
 ご利用者の方々におかれましては、本規約の全文をお読みいただいた上で、本規約に同意いただく必要があります。なお、サービスの利用を開始した時点をもって本規約に同意をしたものとみなします。

第1条 (定義)
本規約において用いられる定義は、以下に定めるとおりとします。
1.  「nodoca」とは、当社が開発した感染症診断支援システムの総体を意味します。
2.  「nodocaハードウェア」とは、「nodoca」を利用するために必要なカメラ、クリアシース等のハードウェア部分を意味します。
3.  「導入医療機関等」とは、「nodoca」を導入する医療機関その他の施設を意味します。
4.  「利用者」とは、導入医療機関等に所属(適法に委託した者を含むものとし、以下同様とします。)し、「nodoca」を現実に利用す
       る医師、看護師その他の医療従事者(事務職を含みます。)の方々を意味します。
5.  「アカウント」とは、「nodoca」を導入する医療機関が、利用者に対して発行するアカウントを意味します。
6.  「ユーザーデータ」とは、導入医療機関等が「nodoca」上にアップロードし、「nodoca」による解析の対象となる画像その他データ
      (咽頭画像、咽頭所見及び問診情報その他の所見を含みますが、これらに限られません。)を意味します。
7.  「判定結果」とは、「nodoca」上でユーザーデータが解析された結果としてユーザーに提供される、インフルエンザその他の特定の
       疾病に関わる判定を含む一切の解析結果を意味します。
8.  「利用契約」とは、利用者が本規約に同意することにより当社と利用者との間で締結される「nodoca」の利用に関する契約を意味し
       ます。
9.  「知的財産権」とは、著作権、特許権、実用新案権、意匠権、商標権その他の知的財産権(それらの権利を取得し、またはそれらの権
       利につき登録を受ける権利を含みます。)を意味します。
10.「個人情報」とは、個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号。以下「個人情報保護法」といいます。)第2条第1項に
       定める個人情報を意味します。

第2条 (利用者の義務)
1.  利用者は、nodocaの取扱説明書、添付文書(電子化されたものを含みます。)及び当社または行政から通知されるその他の注意喚起
      等における使用方法、使用上の注意その他の指示を遵守するものし、これを怠ったことに起因して生じた損害について当社は一切の
      責任を負わないものとします。
2.  利用者は、nodocaによる判定結果につき、法令上求められる範囲において当該判定結果にかかる患者等の診療録に記載するものと
      し、これを怠ったことに起因して生じた損害について当社は一切の責任を負わないものとします。
3.  利用者は、感染症診断について、本品による判定結果のみで行わず、他の検査結果及び臨床症状を考慮して総合的に判断することと
      し、これを怠ったことに起因して生じた損害について当社は一切の責任を負わないものとします。
4.  nodocaを操作する(撮影行為を含みますが、これに限られません。)にあたり、医師または医師の指示のもと適切な医療従事者が操
      作することとし、これを怠ったことに起因して生じた損害について当社は一切の責任を負わないものとします。
5.  前各項の規定に定めるほか、利用者は医師法、保健師助産師看護師法その他利用者に適用される法令を遵守のうえでnodocaを利用す
      るものとし、利用者のうち医師を除く利用者の方については、医師法、保健師助産師看護師法その他の法令に違反とならない範囲に
      おいてnodocaを利用するものとし、これを怠ったことに起因して生じた損害について当社は一切の責任を負わないものとします。
6.  利用者は、nodocaハードウェアを紛失または破損した場合(クリアシースを除きます。)、ユーザーに報告するものとします。

第3条 (禁止行為)
利用者は、nodocaを利用するにあたり、以下の行為を行わないものとします。
  (1)   法令及び本規約その他nodocaに関する契約類に違反する行為またはそのおそれがある行為
  (2)   公序良俗に反する行為
  (3)   第三者の知的財産権を侵害する行為
  (4)   ユーザーデータに不正に取得した個人情報を含める行為
  (5)   他の利用者及び他の導入医療機関等の利用を妨害する行為またはそのおそれがある行為
  (6)   nodocaハードウェアの加工・改造・故意による破壊行為(機器買換え時等を含みます。)
  (7)   大量アクセスやマルウェア送信等nodocaの提供を妨害する行為またはそのおそれがある行為
  (8)   nodocaハードウェアの分解、nodocaを構成するソフトウェアの解析その他リバースエンジニアリング (データの不正な窃取、
              BOT・RPA等を用いた不正な操作を含みます。)を試みる行為
     (9)   他の利用者のアカウント及び他の導入医療機関等に属するアカウントを使用する行為またはその入手を試みる行為
   (10)  アカウントを第三者に使用させること(貸与、そのほかの態様を含むほか、アカウントを保持する利用 者が同一の導入医療機関等
             に属する他の利用者に撮影や問診情報の入力等を行わせることも含みます。)
   (11)  データ(アカウント発行時の登録データ、ユーザーデータ及び判定結果を含みますが、これらに限られ ません。)を権限なく入
             手、変更、もしくは改竄する行為またはそのおそれがある行為
   (12)  故意による虚偽の診療情報の入力行為、入力した患者情報に該当する患者以外を判定する行為その他正 当な診療行為以外の目的で
             の利用行為。ただし、臨床研究・学術研究その他の研究(症例検討を含みます。)及び学会発表・症例報告その他の発表は除き
             ます。
   (13)  導入医療機関等の事前の承諾を得ずに行うnodocaハードウェアの修理
   (14)  nodocaハードウェアの導入医療機関等以外の場所への持ち出し及び当該場所での使用。ただし、法令で認められる訪問診療等は
             除きます。
   (15)  nodocaハードウェアの第三者への交付や貸与
   (16)  nodocaハードウェアの転売
   (17)  導入医療機関等の事前の承諾のないユーザーデータまたは判定結果の第三者への提供
   (18)  その他前各号に準ずる行為

第4条 (アカウント)
利用者は、自己の責任において、nodocaに関するアカウントを適切に管理及び保管するものとし、これを第三者に利用させ、または貸与、譲渡、名義変更、売買等をしてはならないものとします。ただし、オーナーアカウント(当社が導入医療機関等に対して発行する      nodocaの利用者としての地位を意味します。)の名義変更については、当社に事前または事後速やかに通知をした場合に限り、これを行うことができるものとします。

第5条 (個人情報の取扱い)
1.  当社は、個人情報保護の重要性を認識し、nodocaプライバシーポリシーを策定しています。本サービスを通じて当社に提供される
      個人情報については、nodocaプライバシーポリシーに則り、適正に取得され、また利用目的の範囲内で利用されます。
    【nodocaプライバシーポリシーはこちら】
       https://support.aillis.jp/nodoca-privacy
2.  当社は、個人情報の漏えい、滅失または毀損の防止その他の個人情報の安全管理のために必要かつ適切な措置を講じます。

第6条 (免責及び損害賠償の制限)
1.  当社は、本規約の各条項に従って制限された限度においてのみ、nodocaについての責任を負うものとします。当社は、本規約の各条
      項において保証しないとしている事項、責任を負わないとしている事項、利用者の責任としている事項、利用者が第3条(禁止
      行為)に違反したことによって利用者が被った損害については、一切の責任を負いません。
2.  nodocaは、システムの一部に外部システム(Amazon Web Services等)を利用しています。外部システムの利用ができなくなった
      場合、nodocaの利用も不可能となる場合がありますが、当社は、それによって利用者に生じた損害について一切の責任を負いませ
      ん。
3.  当社の責めに帰すべき事由によってnodocaに関して利用者に損害が生じた場合であっても、当社に故意または重過失がある場合にの
      み損害賠償責任(ただし、10万円を上限とします。)を負うものとします。
4.  本条各項の規定を含む本規約上の規定で当社の責任を免除・限定する規定が、民法・消費者契約法等の法律の適用により合意されな
      かったものとみなされまたは無効となった場合、当社は、利用者に対して、利用者に実際に生じた直接的かつ現実の損害を賠償する
      責任を負うものとします。

第7条 (サービスの休止)
1.  当社は、定期的にまたは必要に応じて、保守作業(メンテナンス及びバージョンアップを含みます。)のために、nodocaを一時的に
      休止することができるものとします。
2.  当社は、保守作業を行う場合には、事前に利用者に対してその旨を通知するものとします。ただし、緊急の場合には、事前の通知をす
      ることなくnodocaを休止し、事後速やかに利用者に通知するものとします。
3.  第1項に定めるほか、当社は、第三者による妨害行為等によりnodocaの継続が利用者に重大な支障を与えるおそれがあると判断され
      る場合、その他やむを得ない事由がある場合にも、nodocaを一時的に休止することができるものとします。
4.  当社は、本条に基づいてなされたnodocaの休止によって利用者に生じた不利益、損害について責任を負いません。

第8条 (反社会的勢力の排除)
1.  利用者は、当社に対し、次の各号の事項を確約します。
     (1)    自らが、反社会的勢力ではないこと及び将来にわたってもいずれにも該当しないこと
     (2)    反社会的勢力に対して資金等を提供し、または便宜を供する等の関与を行っておらず、もしくは自己の名義を利用させ、利用契
               約等の締結及び履行をするものでないこと
     (3)    利用契約の有効期間内に、自らまたは第三者を利用して、次の行為をしないこと
        イ   当社、導入医療機関等または他の利用者に対する脅迫的な言動または暴力を用いる行為
        ロ   偽計または威力を用いて当社、導入医療機関等または他の利用者の業務を妨害しまたは信用を毀損する行為
2.  当社は、利用者が前項に違反した場合、何らの催告なく当該利用者に対し、利用契約を解除することができるものとします。この場
      合、当社は、利用者に対して何らの損害を賠償する責任を負わないものとします。


                                                           以上
                                                2022年12月10日制定